爪の端に靴下の繊維やゴミがたまった経験ありますよね?実は爪の先だけでなく爪の周囲、爪と皮膚の間の溝には角質やゴミがたまります。本来はなくていいものが溜まるので、匂いの素になったり、巻き爪を悪化させたりして時には痛みを増強させたり⁉︎
この記事では、どうやってゴミや角質をとったらいいのか身近なもので代用する方法をご紹介します。専門的な道具がなくても身近なものでできますので、ぜひ最後までお読みいただき活用していただけたら嬉しいです。
専門的道具がなくても代用品でも効果あり
実は身近なもので爪用ゾンデの代用可能なのです。フットケアサロンやフットケア外来などで使っているものは結構お高いですし、にわか知識で使い方を間違えると危険な場合もあります。代用のゾンデは誰が使っても比較的安全といえます。
代用品として、ストローとウッドスティックを紹介します。と、その前にそもそも爪にゾンデを使用する目的を確認しておきましょう。
爪用ゾンデの使用目的
・側爪郭の爪甲の確認(巻き状態・食い込み)
・爪床と皮膚の境界を明確にする
・爪縁が綺麗に真っ直ぐか(爪棘の有無)
・爪溝に鶏眼や創傷がないか
・どこまで爪が食い込んでいるか
このように、足の爪切りを安全に実施するためにはとても重要な役割を担っています。
爪周囲のお掃除が必要な理由
また、高齢になると皮膚のターンオーバーなど崩れてきます。
そのため、保湿を行い、皮膚のバリア機能を保つためにも古い角質を取り除く必要があるのです。
代用品のポイント
ストローゾンデとウッドスティックを紹介します。
ストローゾンデ
メリット
🦶安価
🦶柔らかさがある
🦶ハサミで自由に形を調整できる
🦶清潔が保てる
🦶傷をつけにくい
🦶先端をカットすることで、一本で長く使用することも可能
デメリット
🦶使い方にコツを要す
🦶柔らかいので硬いものはこそぎにくい
🦶硬めの角質がとりにくい
🦶細やかな作業がしにくい
使い方
①ストローの先端をハサミでおよそ45度に切る
②先端の尖った部分に丸みをもたせる
③先端に酒製麺(脱脂綿等)薄く巻いて、皮膚を濡らした状態で角質を擦り取るように使います。さらに、爪先の爪と皮膚の境界を確認することも可能です。
*注意として、柔らかいストローですが先端をグッと押し込むように使用すると傷つけてしまったり、痛いことがあります。
ウッドスティック
メリット
安価
硬いものにも対応可能
個人用ならば複数回使用することも可能
加工する手間が不要
デメリット
硬いので部分的に力が伝わりやすい
細やかな作業がしにくい
使い方
ストローゾンデと同様にウッドスティックの先端に酒製麺(脱脂綿等)薄く巻いて、皮膚を濡らした状態で角質を擦り取るように使います。
訪問看護や施設やセルフケアで
爪用ゾンデを購入した方がいいのか迷う・・・でも安全にお手入れ!
訪問看護ステーションや高齢者福祉施設などでは、利用者の方々の負担を少なくしたい。何か良い方法がないものだろうかと言う時、お勧めです。どちらが良いかは、それぞれのメリットやデメリットを踏まえてお試しいただくといいでしょう。ただ、仕事で使う場合は爪用ゾンデがあったほうが効率も良く、確認作業もしやすいです。
また、巻き爪などある方がご自身で比較的安全に使えるストローゾンデで爪溝のお掃除などできると巻き爪の悪化予防にもなり有効です。
巻き爪はすぐに治すことができません。
若い時から注意しておくことで予防もできます。ぜひ、こちらも併せてお読みいただくと、どうして巻き爪になったのか手がかりが得られ悪化の予防にもつながることが期待できます。
結論
爪用の専用ゾンデがあると便利ですが、なくても代用はできます。
身近な100円ショップで、ストローゾンデのストローもウッドスティック手に入ります。先を押し込むと危険です。十分注意し濡らしながら安全に使用しましょう。
身近なものをうまく活用して、不要な角質を適切に除去し、巻き爪や足の匂いの素を抑えましょう。
まとめ
爪周囲のゴミを気にする方は少ないかも知れません。ほんのわずかに見えるゴミや角質ですが、除去することで巻き爪の痛みが軽減したり、とてもすっきりと気持ちが良いです。
一方、ゴミや角質を溜めたままにしておくことで、巻き爪を一層巻きやすく助長してしまいます。今回ご紹介したものに限らずゾンデも販売されています。時々足の細かなところを掃除してみてはいかがでしょうか?
また、患者さんや利用者さんにご提案するときは、必ず何度か一緒に行いながら手技を覚えてもらうこおをお勧めします。見るのと実践は感覚が異なります。誤って傷ができてしまわないようにこちらも十分に注意して、実施できそうかでうか適切なアセスメントが求められます。
今日という日がいい1日でありますように!
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