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足の指毛は大事〜!生えてこなかったらヤバいサイン⁉︎

足のこと

足のゆび(趾)の毛って、うっかり処理し忘れやすい場所かも知れません。最近では男女問わず全身脱毛をしている方も多くなってきました。

なんだか悪者みたいな毛ですが、実は毛が生えてくるってその部分にきちんと酸素や栄養が届いているサイン。血管が狭くならず血液がちゃんと流れているということ。

この記事では、もし、何もしていないのに毛が生えてこなかったら?どんなリスクが潜んでいるのかを解説しています。ご自身の足を見ながら、最後までお読みいただけたら嬉しいです。

毛は体を守るために生えている

「なんで毛って生えてくるんだろ」

そう思われやすい毛。そもそも人間のからだには、なぜ“毛”が生えてくるのでしょうか?そして、生えるはずのものが生えない時は喜んで大丈夫なのでしょうか???

生えてることも生えないこともそれぞれ大切なサイン。生えてこない時は、血液の流れが悪かったり、栄養が届いていないことも考えられます。

そのため、たとえ足の趾(ゆび)の毛だとしても、毛の処置をしていないのに生えていなかったら、要注意!かもしれません。足趾であれば、親ゆびが最も生えやすいのでしっかり看ていきましょう。

足趾に毛が生えない⇨「危険な足」のサインかもしれない

人間のからだには、なぜ「毛」がはえるのでしょう? 

 

産毛も含め体毛の役割は「体温を保つ、外からの刺激(紫外線、こすれ、衝撃など)から体を守る」ことと言われています。

確かに、毛が多く生えている場所には脳、生殖器、リンパ節や太い血管(ワキ)など大切な臓器がありますね。

 

毛は、「成長」→「成長停止」→「脱毛」を繰り返していて、この周期が繰り返されて自然に抜けます。
 体毛は、根っこにある毛母細胞(毛を作るもとになる細胞)の分裂によって成長します。

 

毛母細胞は、細胞分裂が活発なので血液の流れが悪く栄養や酸素が十分でないと、毛が抜けやすくなりったり、生えにくくなるのです。


 たとえそれが足の趾だとしても同じことが言えます。

 

もし、血液の流れが悪いとか栄養が十分行き届かない足に傷を作ってしまったり、炎症を起こしたりすると・・・傷の修復に必要な酸素や栄養が足りません

その結果、治すことができずに「壊疽」になってしまうことがあります。*壊疽とは、腐ってしまうことです。

 

年齢が若く脱毛もしていないにのに足趾に毛が生えていなかったら?足の血管が狭くなって、血液の流れが少なくなるため十分な酸素と栄養が組織へ届かなくなっている危険性があります。

 

ただし、足趾の毛は毛根や外部刺激などの影響も受けますので、観察ポイントの一つとして足背動脈(足の甲部分で触れる脈)が触知可能かどうかなどの情報と併せてアセスメントすることが大切です。

具体例

糖尿病性腎障害で血液透析導入していた60代前半男性

巻き爪のケアでご縁があった方です。

パッと見た時の印象は、「男性なのにツルツル〜」お肌も艶々していて全体が色白で。ちーさんの目には一瞬とてもきれいに写りました。しかし、細かに看ていくと足底は乾燥していて足趾に一本も毛が生えておらず、足部全体が暖かくもなくどちらかと言うとひんやりしていて足趾は冷たい。足背動脈を触れるとやっと触れる程度でした。巻き爪のケアを無理して自分で行おうとせずに声をかけてくれたことに心から感謝したことを覚えています。

 

俗に言う「ハイリスク」な足だったのです。もし、ご自分の足が該当したら傷ができないように十分注意し、毎日よく丁寧に観察し保湿しましょう。

傷ができてしまったり、痛みが伴うようでしたら早めに受診することをお勧めします。

 

80歳代女性

写真はイメージです

 

高齢になると、6〜7割もしくはそれ以上の方が趾に毛は生えていません (自己調査)。もちろん脱毛もしておらず、自然な状態です。

足部の関節が硬くなっていたり、足のアーチが低下していたり、骨の変形は多々あります。しかし、発毛がなくても足背動脈の触れは全く別物のことが多いです。そのため、高齢者の足をアセスメントする際は発毛を確認しつつ動脈の触知や温冷感、動きを捉えアセスメントする方が有効かもしれません。

結論

生えるべきものが、本来のところから生えてくる。当たり前のようですが、何らかの理由で健康が阻害されると生えてきません。

単に邪魔な存在としてみるばかりでなく、いつもと変わらず生えてきたことを通して自身の健康を感じ取ってみることも大切ではないでしょうか。

 

「毛が生える」とは酸素や栄養が行き届いている証拠!

毛根も元気な証拠!!

 

元気のサインだと思うと、要らない健気に感じるのは私だけですか?

まとめ

健康な時は気づかない「当たり前」の一つに、「発毛」があるかも知れません。抗がん剤治療では、細胞分裂が活発な毛母細胞に影響がでるため副作用が出やすいとのこと。

 

私たちの体は至る所で、様々なサインを出しています

 

そのサインをどう受け止め、どう解釈するかは私たち次第です。サインが変わった時(生えていた毛が生えなくなった等)に、受け止め気づけるよう日頃から意識しておくことが大切ではないでしょうか?

 

看護師であれば、患者さんの身体変化が何を意味しているのか伝えることが大切です。それによって、患者さん(やご家族)は体を受け止め、理解し、認識の変化を促す糸口となります。大切な看護だと私は考え実践しています。

 

スペシャリストコースではこういったハイリスクの方のケアや援助のポイントをガッツリと真剣に学ぶことができます。

今日という日がいい1日でありますように!

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