爪ってどのくらい切ったらいい?子供に聞かれたらどう答えますか?一瞬でも迷った方は必読!この記事では「どのくらいの長さ」に爪を切ったらいいのかをテーマに、深爪や長すぎることのデメリットをご紹介しています。足を整え自分らしい人生を送る応援団長ちーさんと一緒に学んでみませんか?
足爪の長さも意識しよう
爪の長さですか?白いところを切ってますよ。
なるほど。形はどうんな感じですか?
白いところが足の先端に添ってるので、大体指のカーブに添って切ってます
丸い形ですね。長さは?
長いと靴下がすぐに破けてしまうので短めですね。
実は、足の爪は体重と床からの反発力のバランスをとっているので、足は爪の長さがとても大切なんです。
爪の長さ
医療系の様々なテキストには、「指の先端と同じ長さ」と記されているものが多いです。自分でこまめに切れる方はこれで良いと思います。
しかし、看護外来やサロンで1回/M切ってもらう方は、指と同じ長さを目安に爪の長さより若干短くてよいと感じています。もちろん、爪の伸びる速さは個々違いますし季節によても異なります。
次にケアする時「伸びすぎ」の状態になっていることは危険なため、避けなくてはなりません。
爪の役割
「爪の白いところは全部切らないと気になる」
こう仰って、指先よりもだいぶ短い状態にされている方は意外と多いものです。しかし、これは深爪を進行させてしまいます。
深爪
比較的、まめに自分でケアする方に多いです。
爪が足趾(足の指)の上を覆うことを前提に人の身体は作られています。そのため、短すぎてしまうとバランスが崩れてきます。
❶床からの力を抑える爪がない、つまり足趾自体を定位置に納めておくことができず足趾先端の骨(末節骨)が上方に向いてきてしまいますす。すると、爪自体も反り返るように生えてきたり変形や爪が伸びてこれないなどのトラブルへと発展します。
❷爪が短すぎることで踏み込む力が抑えられず逃げてしまいます。要は早く走れないとか、身体の能力の発揮に関係します。
中には、深爪が浮き指の原因だという方もいます。
長すぎ
高齢者に目立ちます。
ー体が固くて手が届かない
ー目が見えにくく伸びたことに気づかない
ー力が入らない
ー爪が変形や肥厚してて切れない
こういったなんらかの理由で伸びた爪は、
❶靴下や衣類の着脱時や毛布や布団に引っかかって爪剥離します。
❷伸びた自分の爪が他の指に当たって傷をつくってしまいます。
❸歩行時、爪が邪魔をして足趾を思うように使えず歩行バランスが崩れます。
高齢者
日本は世界に類を見ない超高齢社会。ですので、高齢の方が安心して安全に過ごせる環境は、健康寿命の延伸においても不可欠です。爪はほんの些細なことに感じるかもしれませんが、実は安心&安全にとても関連しています。
加齢に伴い身体の機能や皮膚の変化だけでなき、爪も固くなったり脆くなったり、表面がガサガサになったり、ありえないような変形をしたり暑くなったりと変化します。それだけでも、引っ掛かり易くなります。
回復期病棟の患者さんを拝見していると、自分の爪で自分の足に傷を作ってしまっている方が一定数います。高齢者は『老年期の感覚機能の低下――日常生活への影響 』北川 公路明らによって感覚機能が低下することが明らかにされており、要因になっていそうです。
実際、かなり痛みを伴うような傷だったとしても、痛みを訴えて教えてくださる方は自分の爪で傷を作った方全体の半数以下に留まります(ちーさんの主観)。したがって、本人の感覚や返答だけでなく、特に高齢者や末梢神経障害が予測される方は客観的に『見る(診る・看る)』ことが重要です。
結論
爪は役割があります。その役割を果たすには『適度な長さ』を意識してください。
短くて足趾の先端となじ長さか少し短いくらいに切って、月に1度を目安に整えると安全かつ有効といえるでしょう。
自分の足も、誰かの足も爪を切るときに爪だけを見るのではなく足趾間や皮膚の状態、浮腫など広く観察しましょう。看護師や医療従事者、福祉関係者であれば、アセスメントが重要です。
まとめ
爪の長さってあるんですね。身体の凄さというのでしょうか感心します。
今回の爪の長さでもお分かり頂けたでしょうが、それぞれの部位や臓器には役割があり、その役割を果たすことを前提に人の体はバランスが調整されているのです。そのため、たとえたかが爪であってもその役割が果たせないとなると、問題が起きてくるのですね。
今日という日がいい1日でありますように!
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