「試し履きしたときは良かったのに買って履いてたらキツい感じで失敗した」このような経験ありませんか?この記事では靴のフィッティングの落とし穴を紹介します。実はフィッティングする時間帯や靴下が盲点⁉︎
ハイリスクと言われる多くの方々の足を守ってきた専門看護師のちーさんが、靴のフィティングで見落としがちな注意事項を2つご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただき、失敗しない靴選びに活かしていただきたいと思います。
ちゃんと選んだはずなのにキツい
原因はズバリ、靴を購入する時に問題があった可能性があります。
え〜っ⁉︎
購入する時試着してますよ?
試着されてるのですね!すばらしいです。
ただ、そのタイミングとかどの位考えてますか?
タイミングですか?買い物行って時間がある時が多いです・・・。
忙しい現代人。リアル店舗に行かずに、インターネットで購入する方も多いですね。なので、試着してること自体とても良いことです。
ただ、せっかくならばより一層、試着する意義を高めて足に合った靴が選べると失敗が少なくなります。
意外にも見落とされがちなこの2点。この2つを意識して選ぶだけで靴ずれができにくくなったり、当たって痛くなる頻度が少なくなることが期待できます。
夕方のフィッティングがいい理由
人間の体は
60%が水分!
成人の体はおよそ60%が水分でできています(*歳を重ねるにつれて割合が低下します)。この水分60%は、細胞内に40%・細胞外に20%に分かれています。
病気がなくても夕方になると、細胞外液の水分が溜まって浮腫みやすくなります。その理由は、脚は心臓より下にあるので、重たい水は重力の影響下に溜まりやため。
血液は、ふくらはぎの筋肉のポンプ作用と静脈の逆流防止弁の働きによって心臓に戻しています。しかし、立ってる時間が長かったり座ったまま筋肉を使う機会が少なかったりすると血液が心臓に戻りにくく浮腫みます。
そのため、起きてから時間が経つほどに足が浮腫みやすいため、午前に靴を試着し購入すると履くタイミングによってきつく感じるのです。そのため、夕方に試着して選ぶことがお勧めなのです。
また、靴下も意外と盲点です。オンとオフでは服装など変わる方も多いのではないでしょうか。靴下も服装にあわせ厚さや生地が変わるでしょうから、いつその靴を履くのか、その時どんな靴下を着用することが多いのかイメージして似た状況を作れると失敗しにくいです。
病院でも
医療機関は様々なご病気を抱えた方が受診されます。そのなかでも、特に足や靴に意識を向けていただきたい方々がいます。ちょっとした靴ずれや傷によって足を失う危険性を伴う疾患があります。
医療者としても皆さんの大切な体を守るために、
靴を購入するときは夕方を推しています。
靴ずれができるのはアッと言う間。少ししか履いてなくてもできてしまいます。しかし、その靴を履かなければ帰れなければ無理しても履きますよね。そのため、足が浮腫んできつくなった靴を無理に履かなくても済むように、時間帯を提案するのです。
企業が提供している糖尿病合併症予防(フットケア)のパンフレットにも記載されていることが多いので、機会があれば参考にしてみるのもいいですね。
結論
病気であろうがなかろうか、靴のフィッテングは夕方がいいでしょう。
その靴をいつどんな時に履くのかイメージして靴下の厚さも合わせることで、一層「失敗」を防ぐことができます。
何を目的としたいつ履く靴か、明確にしておけるとスムーズに効率よく失敗しない購入ができるでしょう。
まとめ
靴を買う時に時間帯まで気にしたことがない方が多かったのではないでしょうか。ほんの少しむくんだだけでも、靴って履き心地が全く変わります。
ちょっとした気配りが大切なご自分の体、足を労ることになります。
今日は靴のフィッティングで見落としがちなポイントでした。靴を選ぶ時他にも大切なことがたくさんあります。関連記事も読みいただけると更に今回の情報が活きてきます。
ネット通販を利用する方もリアルで試し履きしてから購入すると失敗しなくて済みます。
患者さんや利用者さんへお話されるときに、こんなポイントをお伝えできると皆さんの気持ちが伝わり信頼が深まりますのでお試しいただけたらと思います。
今日という日がいい1日でありますように!
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