医療従事者の中には、靴や足の話と聞くと「糖尿病」「透析」「ASO」などの単語が出てくる方が多いのではないでしょうか?その概念、アップロードする時です!
実は、全ての人にとって重要なことの一つ。子供が気にいることはいいことですが、それが一番で本当にいいのですか?
この記事では子どもの靴選びの全章としてまとめました。最後までお読みいただくことで、すぐに自分や子供の靴を確認したくなるでしょう。
子供の靴は、学ぶor専門知識のある人に聞くことが必要
そもそも、自分の靴ってどう選んだらいいかご存知ですか?
そんなのサイズに決まってるでしょう!
ちーさん、当たり前すぎ☝️
うんうん、そうですよね。
でも、その「サイズ」を何をもってちょうどいいと捉えるのかって
難しくないですか?
え?当たって痛くないとか、楽に脱ぎ履ぎできるかじゃダメ?
ダメじゃないですよ。
ただ、「ちょうどいい」を勘違いしてしまうと、
成長発達や将来的に思わぬ影響がでることがあるんです。
大切なのでお伝えしておくと。
簡単に脱ぎ履きできるというのは、靴の履き方に大きな問題があります。
靴の選び方にも関係しているケースもよくあります。
多くの大人が正しい靴選びを教えられずに育ってきています。そのため、正しい靴選びのポイントを知らないことがほとんどです。今の日本では普通のことです。特にこどもの靴に関して
ー子どもが歩きたがらない
ー子どもが抱っこをせがんでばかりで歩かない。
そんな時に、靴をきちんと選び直してあげたら⁉️どんどん歩くようになったということもよくあります。
もし、正しい靴の選び方を知らないことが、健康や転びやすさ(子供だけでなく高齢者も含めて)などに影響しているとしても、今のままでいいですか?
影響があるなら、それは別問題よ!
そうですよね。どうしたら正しい靴選びができるのでしょうか。
一つの方法は、自分で学ぶこと。
ただ、大変時間を要しますので学び知識を得た時に、「遅かった」「もっと早く対策しておけば・・・」となりかねませんのでご注意してください。
もう一つの方法。
それは、こどもの足や靴の知識に長けている人にアドバイスをもらうこと。
「な〜んだ」
もしかしたらそう思われたかもしれませんが、こどもの足や靴の知識に長けている人が少ない現状。大切なお子さんの健康にも影響していますから、変な情報を掴まないようご注意ください。
子供の足は大人のミニチュアじゃなーーーい!
子供の足は大人のミニチュアではありません。
実は、大人の足と子供の足は骨の形成や機能など全く異なります。つまり、大人の足について経験豊富で知識に長けているかたでも、子供の足については知らないことも少なくありません。
絵を見るとお分かりでしょうが、生まれた時の足はレントゲンを撮ると骨が十分に形成されていないことがわかります。わずかな骨と軟骨と脂肪層で構成されていますので柔らかくプニプニしているのです。
この、プニプニの足は女児でおよそ12歳、男児で14歳まで変化し続け、大人の骨格とほぼ同じ状態になって成長が止まります。つまり、この年までは大人と違う足や身体の特徴と成長発達を踏まえて靴選びをすることが重要になります。ここには到底書き切れないので大切なポイントを少しずつ記事にしてお伝えしていきますので楽しみにしていてください!
現在の日本では、子どもの足や靴に関してきちんと根拠のある情報と正しい知識をもっている人はまだまだ少なく限られています。私自身は日独小児靴学研究会(通称JAGSS)で学んでいます。*子供の足や靴について危惧し活動している団体はいくつかあります。ご興味のある方は各団体の特徴、考え方や学習ゴールなど違いますので目的に応じて選んでいただければと思います。
習慣の大切さ
靴選びは習慣
糖尿病や透析をしている患者さんに携わる時、合併症(末梢神経障害)で足を切断するような状況を回避するために注意することが何点かあります。その一つが「靴」のこと。選び方や履き方などを気をつけていただくことが大切でお伝えするのです・・・。
ー同時に糖尿病などない高齢者では、外反母趾で履ける靴がない。
ー肥厚爪なのに靴の先端に空間がない靴をはいて爪囲炎になって痛くて歩けない。
こんな話を見聞きすると、正しい靴の選び方を子供の頃から身につけていたら「今」が違っていたんじゃないか?そんな思いで胸が痛いです。
靴選びのポイント
①足の甲がマジックテープまたは紐で留めることができる
②爪先部分に靴の高さがあり、足趾(あしのゆび)を反らすことができる
③靴の底が真っ平らではなく、少し反っている
④踵を合わせて履いて立ち上がった状態で、爪先に1.2cm〜1.7cm のゆとり(捨て寸)がある。
⑤靴の爪先からおよそ1/3のところで曲がり、指の付け根の曲がる所と一致する。*他は曲がると良くありません
⑥靴底のクッション性がある
⑦踵がフィットし、活動時も踵を支えられる靴。実は踵の幅が緩いケースが多いです。踵が緩かったり柔やわだと靴を履いたとき安定しませんので踵部分はとても大切です。
結論:日本に欠けてる靴選びの習慣
医療従事者の皆さん、足のハイリスクな方々だけが足や靴に意識を向けるものではありません。1人ひとりが意識することで日本の健康寿命延伸にも繋がります。
靴の選び方は健やかな成長発達において不可欠です。ドイツでは靴の履き方とともに、靴の大切さを代々親から子供へ教えられています。
子供の頃から、靴へ意識を向け靴の選び方を学ぶことで、『歳を重ねても転びにくい足』に繋がります。
親が全ての知識を持つ必要はありません。特に、現在大人の方々は誰からも学んできていません。
大切なのは、靴選びは成長発達にも影響しうる重要なものだと気づいて、有識者から正しいアドバイスを獲得し活かすことなのです。そして子供たちに正しいフィット感を体で覚えてもらうことなんです。
まとめ
靴は足を危険から守る「保護」の役割以外にもたくさんのサポートをすることが可能です。しかし、靴自体も機能を備えていないものだったり、靴を正しく履かなかったりしている現状。お子さんがそうするのは身近な大人の姿を見て「それでいい」と判断しているからです。
全国のJAGSS仲間たちとともに、足や靴のことを一人でも多くの方に正しく知って欲しい。そして、心身ともに健やかに成長して、最期まで歩ける足を保っていただきたい。そう願っています。
もし、詳しく聞いてみたいと思われた方はメッセージお待ちしています。2月には子供への愛情コースも開講予定です。
今日という日がいい1日でありますように!
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