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ありがたいけどフットケアを拒否する人の理由

足のこと

隙間時間で患者さん(利用者さん)の爪切りや保湿などのフットケアを提供してる方!足や爪を整えることは転倒予防効果もあるので、これからも一緒に取り組んでいきましょう!

ただ、残念なんながら「せっかく時間を作ったのに断られてしまった」という声も耳に届きます。『せっかく時間を作ったのに・・・』お気持ちお察しします。実は、大切なのはここからです。患者さんを知る物凄いチャンスかもしれません。断られた時、どう捉えていますか?この記事では、「フットケアの拒否」にどう向き合い、次に活かすかをまとめました。

ぜひ、最後までお読みいただき日常のケアに活かしてただけたら嬉しいです。

焦らない!

拒否の本質に目を向ける

「え?なんで⁉︎」

こんなに爪が延びていて危ないのに、しなくていいと言われて凹んでいませんか?

必要なケアに気づくってとても素晴らしいです!ただ、ケアしようとしたら拒否られてしまうと、まるで自分を否定されたように感じてしまう人もいます。

ここが、ポイント☝️

患者さん(利用者さん)はあなたを拒否したのではありません。

ー人に自分の足なんかケアさせちゃ悪い、失礼

ー人に爪切りなんか怖くて嫌だ!肉まで切られちゃうんじゃないの⁉︎

ーこんな足を見せて、何言われるんだろう?心配だな

今までの体験から、漠然と心配や不安が強いケースが少なくありません。だからと言って、延びた爪を放置することは様々な問題の原因になりかねません。

なので、声をかけたあなたが悩むべきポイントは「どうしたら安心と信頼」を高められるか。どうして自分が嫌われたのか、拒否られたのか考えるのは本質からズレているとちーさんは思うのです。

「安全&気持ちが良い」と知ってもらう

『ケアが安全であるかどうか < 信頼ある人か』のように個人への厚い信頼によって、〇〇さんなら見せてもらえる。触らせてもらえる。そういったケースもありますね。これはこれで悪くありませんし、組織において大きな武器と言えます。ただ、汎用性や再現性、つまり誰もが行えるかどうかは難しいと言えます。

フットケアの提供者にも個性があり患者さん(利用者さん)にも好き嫌いがあります。それでも、フットケアを受け入れてもらえるようにするためには、経験者のプラスの声は非常に有効です。俗にいう評判です。

例えば、ケア後の感想を敢えて他の方がいることろで聞こえるように質問してみたり。ご了承いただければ、before&afterの写真を使わせて頂いたり、手の爪切りやマッサージで「気持ちいい」を味わってもらったり。

このように体験者の反応を見たり聞いたり、何らかの形で快をイメージできることや「興味」を持てるように方向付けることは重要です。

そのためには、延びきって「超ヤバイ」状態になって慌てて声をかけのはナンセンスです。なぜならこちらの余裕のなさ「絶対今日切らなくちゃ!」という焦りが伝わって、相手の不安を仰ぐ形になるからです。

いずれにしても、こちらが提供したいことを優先するのではなく、患者さん(利用者さん)が気になっていることの解決を最優先することで、耳を貸してくれたり信頼も高まります。

拒否の理由はいろいろ考えられる

先にも書きましたが、患者さん(利用者さん)はあなたを拒否しているとは限りません。その可能性も0ではありませんが他の理由を考えてみましょう。患者さん(利用者さんの)今は人生の一端でしかないので、今だけを切り取らずにきちんとアセスメントして対策する必要があります。

不安・恐怖・・・心配

人に爪切りされたことないから怖いわ〜

大丈夫なのかしら。無理すればできないわけじゃないし

じつは足の指が変な形してて・・・。

皆さんは慣れているんだろうけど、見せるのは気が引けますね

ーどんなことをされるのだろう。

ーこんな足を見て何て言われるんだろう。恥ずかしい・・。

ーまた痛い思いをしないだろうか・・・

ー足なんかいじらせちゃ悪い

ーそんなこと、自分でできる

初めての体験て誰しも不安ですよね。それに人に見せること自体気後れしてしまったり、申し訳ない気持ちもあります。

外反母趾など変形があったり、自分の身体に気にしてるところがあれば、相手の「反応」が気になることもあります。

また、足に限ったことではありません。過去に同様の場面で嫌な体験や痛い思いなどの経験があると、「また同じようなことになるのではないか」と受療やケアを受けることに躊躇しかねません

例えば、バカにされたり、極端に不安を仰がれたり、粗雑に扱われたり。

また、今まで自分で行ってきたケアであれば、他者にしてもらうことを手放しで喜ぶ方ばかりではありません。時に、爪切りを他者にしてもらうことが、表面上の行為(爪切り)以上の意味があることもすくなくありません。

例えば、「自分でできない」こと意味することだったり・・・。親の教えに背くことだったり・・・。

さまざまな気持ちのバランスが「拒否」に傾いていませんか?

体調

高齢者や表現がつたない子供などは特に、体調が悪いことに気付いていないことも少なくありませんし、私たちに伝えることがうまくできないこともあります。

また、使用薬剤によって、薬の副作用で眠気が残存していることもあります。眠い時も体調不良時と同様、ケアを受ける気にはなれませんね。

過去の体験

これまで、医療や介護を受けてきての体験、看護師にケアをしてもらっての体験、爪切りでの体験がどうであったか。

例えば、以前自分の足を見て笑われたことがあるとか。爪切りしてもらったら、肉まで切られて痛い思いをしたことがあるとか、「なんだ?この足はひどいな⁉︎と言われて恥をかかされた」・・・etc。

このように患者さん(利用者さん)にとって、印象に残る「不快」体験があると拒否されるケースは少なくありません。2度と同じ思いはしたくありませんから、当然です。

過去の体験を知れば、今提案しているケアとの違い(方法・道具・実践者・経験値・知識)を明確に伝えることで反応が変わることが多いです。

もし、あなたを拒否しているのだとしたら・・・

声の掛け方や接し方などに対して「嫌だな」と印象付けてしまった場面があったのかもしれません。思い当たる点がありますか?

結論

フットケアを提供しようとして拒否されても、自分を拒否されたと安易に感情論で受け取ってはいけません。事実と感情は混同してはいけないのです。

なぜ拒否したのか

患者さん(利用者さん)反応として捉え、情報を集めアセスメントしその方にあったアプローチを行いましょう!アセスメントの内容はフットケア にかかわらずケアにおけるコアになる可能性が高いです。

ケアに携わる者として、客観的に物事を捉え考える習慣は組織内コミュニケーションでも活かすことができます。

自分の感情に気づき、あえて脇に置く。

私たちは専門家です。

事実を客観的に捉え、事実をもとに何が問題か明確にし、フットケアを受け入れてもらうための課題や戦略を練らなくてはならないのです。

*アセスメントから先については追ってご紹介します。

まとめ

今回は「フットケアの拒否」について書きました。しかし、『拒否』をどう捉えていくかという点は全ての援助において活かすことができます。客観的に情報を整理することで、患者さん(利用者さん)の人となりがわかってきますね。

ケアを提供する立場だからといって感情がないわけではありません。自分の感情を無視しましょうという提案をするつもりもありません。

ちーさんが伝えたかったこと、

それは感情と事実を混同しないこと。

感情と事実を分けて捉えることができるようになると、考えるべきことがシンプルになります。今感じているストレスも大幅に軽減することが期待できます。

今日という日がいい1日でありますように!

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