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こんなに一生懸命支援してるのに思いが患者さんに届かない理由

Abeby(アベビー)

足の観察や靴の履き方、保湿などを含めたフットケア指導をしても、患者さんがなかなかやってくれない!そんな経験ありませんか?

実は、その原因は患者さんではないかもしれません。なに〜⁉︎と思ったあなた。この記事では、看護師が患者さんの将来像と結びつける支援をするとセルフケアの意識が高まり行動変容への方向付けとなることをまとめています。

ぜひ、最後までおとみいただき患者さんにも医療者もウィンウィンになる支援を行っていきましょう!

こんなに一生懸命支援してるのに届かない理由

ケアと自分の将来像とが繋がるとフットケアの行動意欲が高まります。

辛口かもしれませんが、支援者の想いばかりが先立ち、将来像やありたい自分像とセルフケアとが結びつく支援が十分ではない可能性はないでしょうか?

10年後

20年後

30年後

どんな自分でいたいと思いますか?

もしくは、どんなことをしていられたら幸せだな〜と、感じられそうですか?

私は、生涯現役で生き生きと笑顔で仕事をしていたいな

僕は、家族と野菜をつくったりしながらスローライフを送りたいかも。

お一人お一人違いますが、皆さんそれぞれ期待する自分の姿がありますよね。

では、ここで改めて質問☝️

イメージした未来の姿に近づけるために、足は意識していますか?

いや〜、未来の姿っていっても、なるようにしかならないし。

「足」⁉︎逆に何かすることがあるんですか?

現役世代の忙しさ。ホントお疲れ様です。

ただ、生涯現役もスローライフも健康や足の状態がとっても関係しています。

実際に、未来の自分像と足(健康)がどう関連しているのか考える方は少なくて、それぞれが「点」の状態で宙に浮かんだ状態。

この宙に浮かんだ未来像と今の健康とを関連づけて考えることが大事なんです!足・身体の状態の現在の点と未来像の点を結びつけて、今を向かうべき未来に向けたとき乖離しているズレ。今の生活や現状のまま年を重ねると理想像に結びつかないケースもあります。

どう方向付けると到着したいゴール、自分の思う未来像にたどり着けるのかをを手助けすることが必要なんです。

自分ごととして考える

フットケアをすることで何が手に入るのか。

その手に入るものは自分にとってどんな意味があるのか。

フットケア ⇨メリットは? ⇨そのメリットは自分にとってどんな意味がある?

人から言われて何か行動を起こすとき、自分にとってどんなメリットや意味があるのか腑に落ちないと行動変容は難しいです。進めてくれる人がどんなに正しいこと、良いことを言っていても自身の「気づき」によって、「あ、自分にとって大切なんだ」と自分ごとに感じられなければそれまでなんです。

自らセルフケアや療養行動を起こすとき、その人の中で何が起きているか。

それは

少し先の将来、理想の自分で居られる、もしくは理想の自分を手に入れるために、必要なことはなんだろう。そう考えることができることです。

例えば

自分のありたい姿 ⇨どんな要素が必要か? ⇨そのために何が必要か ⇨歩ける足 ⇨フットケア!

よもやま話の中の『本音』を聞き逃さずに、療養と繋げた支援

ちーさんはおかげさまで前職では看護外来などもさせていただいていました。

糖尿病の方にとってフットケアや足の観察が大切。ちーさん含め看護外来担当ナースよりAさん(60代女性)に幾度となくフットケアを提案し、促していました。しかし、なかなか生活に取り入れていただけなかった時のことです。

 
日常の様々な出来事を振り返るAさんから、ふと「年を取るのは嫌だ」と将来に思考が向いていて、悲観的ととれる言葉がもれてきました。そこで、さりげなくこんな質問を投げかけました。

ちー 「Aさんだけじゃなくて、私もみんなも年をとるのだけど。Aさんは10年後とか20年後
    どんなふうに過ごしていたいとかあります?」
Aさん「ん〜、そうだね。自分のことは自分でできて、人に迷惑かけたくないよね」
ちー 「なるほど、Aさんはそう思っていたんですね。じゃあ、もし足に何かあって、切断とか転
    びやすいとかになると10年後20年後に何か影響ってありますか?」
Aさん「そりゃ、あるよね。だってさ自分で歩けなくなっちゃうじゃない」
ちー 「歩けなくなっちゃうとAさんの『迷惑をかけない』が叶えられなくなっちゃうんですね。
    そっか〜。実はねAさん、靴のこととか足ことって今足トラブルの早期発見とか予防とか
    のためでもあるのだけど、それだけでなくて『10年後、20年後、Aさんの歩けるかどう
    か』にもすごく関係してることなんです。その辺ってうまく伝わってなかったかもしれな
    いですね?」
Aさん「・・・」
ちー 「うまくお伝えできてなかったかもしれませんね。じゃあ、改めて少しお話できたらと思う
    んですけどどうですか?」
Aさん「お願いします」

Aさんは、明らかな神経障害は発症していませんでしたので、「自分は大丈夫」と現状を楽観的に捉えていました。

そんなときに、フットケアが今の『外傷チェック』『外傷予防』(点)だけでなく、『フットケアが自分の未来につなげていくケア』(未来と今がつながった)と認識が変わるきっかけとなりました。その結果、いっさい押し付けることなくAさんから、聞きたいという思いを引き出すことに成功しました。

一生懸命支援するとは、支援者の思いを伝えるだけではない

同じもの、同じ出来事でもどんな意味をなすかは人ぞれぞれ違います

強引に誰かに「こんな良いことあるよ!」と言われたところで、響かない可能性も高いです。どんな意味をもつかは本人にしかわからないこと。

ご本人が❶他人事としてでなく自分ごととして捉える支援、❷自分にとってどんな価値があるのか気づきをもたらす支援、この2点を意識することでフットケア への向き合い方が異なることでしょう。ときに時間を要することもあります。見守ることも含めて焦らずに関わります。

支援者としての思いはとても大切です。

しかし、主役は支援者ではありません

患者さんの思いや将来に対する考え、期待、などの価値観を教えていただきどんな価値があるのかをご自分で気づいていただけるような支援を提供できるよう意識していきたいですね。

まとめ

フットケアだけでなく全ての支援において、どんなに相手のことを心配していたとしても、どんなに身体に大切なことだとしても、患者さんが腑に落ちないとしたら・・・?

患者さんにとっては、押し付けられたようにしか受け取られません。

療養をより継続するためにも、行動変容は患者さんが「自分に必要」と実感できることが大切になります。そのときに、生きがいや自分らしさなど価値観や未来の姿と結びつけられると効果的です。

このようにフットケアの技術だけでなく、患者さんへの支援についても学べるのがAbeby スペシャリストコースです。他のスクールでは学べない内容をしっかりとお伝えし、患者さんやご家族に本当に感謝されるケアを手に入れていただきます。

今日という日がいい1日でありますように!

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