爪切りや胼胝処置ででる粉塵やゴミ。白癬菌感染を撒き散らしてないかな?そう感じながらケアしてる方必見!実は、ほんの少しの工夫や対策で白癬菌感染源になる粉塵の飛散範囲を広げずに済みます。例えば、グラインダーを使う反対の手をどうするかとか。
それぞれ置かれた環境下によって使える資源が異なりますが、この記事では比較的取り入れ易いと思われる白癬菌対策についてまとめています。ぜひ、最後までお読みいただき再確認していただけたら嬉しいです。
白癬菌感染広げないためにどうしたら良いの?そこが知りたい工夫や対策
フットケアは本来年齢や性別を問いませんが、超高齢社会の今高齢者におけるニーズは高まっています。
その理由として、自分で爪切りができないことや意識が向かないために必要性に気づかないためです。
爪白癬や皮膚白癬に完成している高齢者は非常に多いので、ケアによって発生するゴミや粉塵を介した感染拡大に留意し対策しなくてはなりません。
感染対策ポイント
足拭きマット
足拭きマットを複数人で共有してしまうと、マットを介して感染のリスクが高まります。そのため、1人ひとり別のマットやタオルを使用し、同じマットを複数人で使用することは避けたいものです。
フットケア時
最も飛散するリスクが高まります。
グラインダー使用に関わらず十分配慮しなくてはなりません。例えば、
ー足の下に敷くものは新聞紙などの紙よりもビニールにすることで破れにくいことも大切なポイントです
ーケアする人のビニールエプロンの前掛け部分を足の下に敷き込んで、ゴミやカスが下に落ちないようにすると、終了後廃棄は少なくで済みます。安価で場所を選びません。
ーグラインダーの粉の飛散を防ぐために僅かながら壁を作ったり、空間を囲ったりもできると有効です。
ービニール袋を切って足の下に敷いて余った部分で足を囲むように壁にしてその中でケアを実施したり、ドーム型の既製品を使用することも対策になります。
*ドームを推奨するわけではございません
フットケア後の環境
できるだけ舞わないように、配慮しても切った爪や削った皮膚のカスが周囲に散っている危険が非常に高いです。ケア施工者の足(靴)を介して周囲に拡散させないよう床の配慮も重要です。
終了後は最低限、濡れワイパー、可能ならばアルコールや次亜塩素系成分の含まれたもので拭くことが理想です。
改めて白癬菌の飛散に配慮しなくてはならない理由
これまでにも白癬菌をはじめ感染対策はみなさん気をつけて来てくださっている方が多いと思います。忙しい日常に埋もれてしまうと、どんな人でも慣れて見失ってしまうものもあります。そのため、感染対策は定期的に改めて確認することが必要なことです。
さらに、靴の共有やバスマットの複数人の使い回しがあるようです💦白癬菌感染が広がらないように基本を徹底して、予防に努めて欲しいと願います。
では、そもそもなぜ白癬菌でも予防した方がいいのか。
また、皮膚白癬を患ったことのある人の一部の人は爪白癬を発症します。爪白癬は爪が厚くなったり、ボロボロになったり、割れやすくなったりします。そうすると、何が困るかというと歩行に影響を及すので白癬菌対策は重要なんです!
高齢者の足を見ている立場だからこそ、強く言いたい!
私が関わらせていただくご高齢者の方々。足を拝見すると非常に多くの方々が爪に何らかの変化を伴っています。感覚的に少なく見積もってもおよそ3人に1人は白癬菌らしき爪があります。
白癬菌感染してなくても巻き爪や変形など多種多様で、白癬菌感染によってさらに爪はもろくボロボロだったり、厚くなったり、爪床から浮いてしまっていたり。
ナースも「切れない」「どうしたらいいかわからない」と切れない状況で放置や、ガサガサな爪が衣類に引っかかって剥がれてしまったり、靴が当たって爪囲炎になってしまったり。その結果、歩容が変化し転倒リスクが高まってしまうのです。
そんな高齢者を見ていると、もっと早くから白癬の治療をしてあったら、お互いにこんなに大変な思いをしなくて済んだのかもしれないと・・・。
白癬菌感染を広げないためにどうしたら良いの?そこが知りたい工夫や対策
基本的に感染するリスクが高いことは避ける。例えば靴や足拭きマットの共有をしないことであったり、ジムやスパなどで感染リスクが高いので、行った後は意識的に洗うことが必要です。
また、吸引やバキューム機能が付属している高性能なグラインダーを使用したとしても粉塵対策は忘れずに行いましょう!
・壁を作り飛散を予防
・ドームなど既製品を活用する
・感染対策で着用しているエプロンを下に敷いたりして、床などにおちることを予防する
・ケア終了後、最低限ウエットタイプのシートで粉塵や爪の収集しアルコールやジア塩素系の消毒をしる。
ちょっとした工夫やグッズの活用によって周囲への感染拡大を予防することができます。
まとめ
今回の記事では、フットケアによって出るゴミや粉を介する感染をどう予防するかにフォーカスしました。それぞれのケア様式に応じて必要な感染対策ができていたかな、大丈夫だったかな?年に2回くらい関わる個々が再確認すると同時に、チームとしても同じ方法で統一されているか確認していくことが必要です。
忙しい業務の中で大変でしょうが、とても大切なこと。安全な環境づくりの一環として、これからも一緒に取り組んでいけたら嬉しいです。
今日という日がいい1日でありますように!
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