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水虫?そう思ったら皮膚科にGO!絶対自己判断してはいけない

足のこと

「何十年も前からある水虫だから〜」そう仰る元ビジネスマン。なるほどです、皮膚だけでなく爪も水虫の訳です。水虫って安易に受け取られがちですが、是非治してただきたい病気の一つ。じつは、そのまま放置しておくことで爪トラブルに発展しかねません。大切な歩行にも影響してきます。

歳を重ねても元気に活動していたい方はぜひ最後までお読みいただけたらと思います。

皮膚が綺麗になったからと自己判断での中断は再発する

普通は傷が治って皮膚が元の状態になったら治療は終了します。

水虫で薬を塗ってキレイになったら「治った!」と、塗布を止めたくなるかもしれません。

しかーし、ちょっと待った!!!

水虫は「治った!」と思ってから最低でも2〜3ヶ月は塗布の継続が必要なんです。塗り始めてから2ヶ月ではありません。キレイになってから最低でも2〜3ヶ月です。

半年塗布しつづけても再発する方もいると皮膚科医は言います。

水虫の菌、白癬菌(はくせんきん)は強いんです。清潔を保ちつつ、治ったと思ってから短くても2〜3ヶ月はしっかりと薬の塗布を継続しましょう。白癬の種類によっては半年の継続塗布が必要と言われています。

皮膚真菌症

水虫って

水虫は、皮膚真菌症のひとつで真菌によって引き起こされる皮膚感染症を指します。真菌感染が生じる部位によって、浅在性・深在性に大きく分けることができますが、一般的には前者のほうが多いようです。

代表的には、水虫(足白癬)や股部白癬(インキンタムシとも呼ばれる)などの感染症を含む包括的な疾患概念であり、とてもありふれた病気。

どうして水虫になるかというと、皮膚が真菌に感染することで発症します。

水虫の原因となる真菌の中でも白癬菌の感染で、感染部位によって足白癬、股部白癬、体部白癬、爪白癬などがあります。

糖尿病やステロイド内服中の方は身体の免疫力が低下し、真菌が増殖しやすくなります。そのため、皮膚感染症が悪化するリスク因子といえます。さらに、白癬菌などによって足潰瘍発生源にもなり得るため、早期治療が必要です。
 

主な症状

真菌症は高温多湿を好みます。足環境を調整できるようでしたら、まず調整しましょう。

🦶足の指の間に皮むけが起こる(趾間型)左から二番目:足の指の間に発症するタイプで、水虫のなかで最も多く見られます。とくに、薬指と小指の間にできることが多く、白くふやけて皮がめくれてくるのが特徴です。赤くただれてしまったり、逆に乾燥して皮めくれだけ起こったりすることもあります。

🦶足がカサカサしてくる(角質増殖型)右から二番目:かかとを中心に、足の皮膚がカサカサしてきます。そのうち分厚くなってかたくなり、ひび割れたりすることがあります。冬に悪化しやすくなるのが特徴です。

🦶足に小さな水ぶくれができる(小水疱型)一番右:足の土踏まずや側面などを中心に小さな水ぶくれができることもあります。梅雨の時期に発症しやすく、秋によくなるのを繰り返すのも小水疱型の特徴の1つです。

✅ 自己判断で水虫の市販薬を使用しないで受診する

✅ 終了時も必ず自己判断せずに皮膚科でチェック

似た症状の皮膚疾患があります。市販薬を塗布してからだと診断がつきにくくなる場合があるので、必ず受診してから薬剤を塗りましょう!

また、自己判断で塗布をやめ再発すると、1から治療の出直しになってしまいます。大変ですよね。効率よく治療するためにも医師の指示を仰ぐことをお勧めします。

日本皮膚科学会 皮膚真菌症診療ガイドライン 2019参照)

なぜ、そんなに長く塗るの?

明確には示されていません。ただ、継続しないと再発してしまうことは明らかのようです。白癬菌は強いのですね〜😓

ちなみにですが、塗り方も水虫の場所だけ塗るのではなく「全体に」塗ることが大切です

白癬菌は皮めくれや水疱の場所だけにいるわけではありません。足裏全体から指先まで広い範囲で毎日続ける必要があります。

感染

公衆浴場やジム、自宅の浴室などの足拭きマット等を介して感染します。ただし、菌が付着して24時間以内に清潔にできれば感染は防げると言われています。要は、24時間以上皮膚に付いていなければ感染はしないのです。

「毎日風呂に入っているのに感染したぞ!」と憤慨している方がいるかもしれません。

もしかしたらですが、洗っているつもりできちんと洗うことができていなかった、もしくは洗い残しがあった可能性があります。

いずれにしても、落屑した角質に付着している白癬菌が付着して感染するのですからお互いに注意が必要です。特に医療福祉に関わる方々は、感染させてしまうことがないよう対策しなくてはなりません。

ー入浴後に足を拭くものは共有されていませんか?

ー爪や角質のケアででる爪や粉末の飛散対策してますか?

ー器材もそのまま使い回していませんか?

関係者は自身の感染予防と媒体にならないよう感染予防策を徹底していかなくてはなりません。さらに床の清掃&消毒も忘れずに行い、感染が拡大しないよう注意しましょう。

足トラブル(爪肥厚など)は転倒との関連が示されています。今感染したから今爪が厚くなって転ぶわけではありません。ただ、将来の転倒を予防するためには、いま目の前の方々に対して医療福祉関係者が足白癬・爪白癬の予防と治療の必要性、意義をどれだけ知って携わるかと倫理観が問われます。

結論

身近に感じる水虫は、れっきとした皮膚の病気です。安易に、自己判断してしまわずに診断も治癒も診察してもらうことをお勧めします。

ご自身が水虫の方は、家族や周囲の人にうつさないよう足拭きマットやスリッパなどの供用は避けるべきです。

また、ジムや温泉のように不特定多数の方が出入りする場を活用したり家族に水虫がいる方は入浴時に丁寧に足を洗い、しっかりと水分を拭き取って感染予防に努めることが必要です。

まとめ

たかが水虫

されど水虫

この水虫が元凶となって最悪の状況では足を失う状況を招くこともあります。

また、爪水虫になると皮膚水虫以上に治療が難しいです。皮膚の水虫があった方の何割かは爪も水虫になるのですが、爪水虫は爪が厚くなったり、ボロボロになったりして、爪切りのたびに大変ご苦労されています。歩行にも影響を及ぼします

水虫でも早く治すに越したことはありません。

特に患者さんは、「今」の皮膚状態しか見えておらず、このまま放っておくとどうなるのか見えるのは医療従事者。患者さんが「めんどうだな」と感じる治療の意義をお伝えしていただき、未来も元気な足を維持できるようサポートしていただきたいと思います。

今日という日がいい1日でありますように!

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