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第2の心臓『足』!歩ける足を維持するためには、筋力だけでなく〇〇を見落としてはいけない

足のこと

こんにちは!フットケアコンサルタントナースのちーさんです。

第2の心臓といえば日本では昔から足を「第2の心臓」と表現して大切に捉えてきました。

最近でもロコモティブシンドローム予防やサルコペニア予防として下肢の運動に取り組まれています。医療機関でも、リハビリとして歩行訓練など積極的です。

そう!とても大切な下肢の運動!

しかし、ちょっと考えてみましょう。

もしも、筋力があっても足の指が痛かったり、靴が当たって痛かったら皆さん歩きますか?

実は、動くためには足部の状態がキーポイントなんです!

この記事では、西洋ではあたりまでだけど日本では見逃されている足部。足部を整えるとなぜ健康に良いのかをご紹介しています。ぜひ最後までお読みいただいて大切な方のために活かしていただけたらと思います。

足は第2の心臓!大切なのか筋力だけでなく〇〇がキーだった

足はどうして第2の心臓と言われるの?

心臓から拍出された血液は動脈を通って全身を循環し、静脈で心臓に戻ります。

静脈血が心臓に戻るためには、筋肉によるポンプ作用と静脈弁が重要です。

ふくらはぎの筋肉は、歩いたり、足首を動かしたりした時に収縮と弛緩を繰り返します。その際に、深部静脈を圧迫してポンプのように血液を押し上げるのです。

そのため、足は第2の心臓と呼ばれるのですね!

また静脈には弁があるので筋肉に圧迫された時、血液が押し出される方向は心臓方向のみになります(正常に機能している場合)。

筋肉を動かすためには歩ける足

体を支えるためには足には最低限必要な筋肉があります。最近ではコロナ禍であまり見受けられませんが、足の運動にフォーカスされた『転倒予防』対策講座は比較的あちこちで開催されていました。

でも、もし

ーキツい靴で運動していたら?

ーブカブカの靴で運動していたら?

ー靴の中で足が固定されないで歩いていたら?

体に良いと思って一生懸命運動していたはずが、かえってどこかを痛めてしまったということにもなりかねません。第2の心臓を効果的に活かすためには、足の状態と靴や靴の履き方がとても重要です。

「靴の選び方」や「靴の正しい履き方」はこちらの記事が分かりやすいと好評をいただています。

まだ、お読みでない方はぜひご確認いただいてからこの先を読み進めると一層分かりやすいです。

歩ける足でいるためには、体を支える足部への意識を忘れてはいけない

爪の状態

ー爪の長さ、形

ー爪の厚さ

ー巻き爪

ー生えている方向

ー衣類との引っ掛かり

皮膚

・浮腫

・冷感や熱感

・発赤・腫脹

・胼胝や鶏眼

・乾燥状態

・踵の角質

・サイズ感

・履き方

・靴下の装着

・清潔感

その他にも関節の硬さや動き、等が重要になります。

筋力維持は大切!でもそれだけでは歩ける足でいられないリスクが⁉︎

歩ける・立てる・動かせる

足の状態はとても影響をしています。

特に足の爪はとても硬く、足の先端を保護

そのため、伸びすぎただけでも爪先に力を入れにくくなったり、時に爪が皮膚に食い込んで痛くなったり、炎症を起こしてしまいます。

また、爪が生える方向は真っ直ぐ正面とは限りません。上(空)に向いて生えていたり、下(床)方向に指に沿って丸く生えていたり、隣の指に向かって生えていたり・・・様々。そして、そう言った爪が伸びると衣類に引っかかって爪が剥がれたり、靴とぶつかって爪囲炎を起こしたり、隣の爪に傷を作ってしまったり、爪が食い込んで痛くて足がつけなくなったり・・・。

皮膚の状態は歩行の癖や健康状態をとても表している

体重をかけやすい部位、靴や他の指と当たってる場所、血液循環、手入れの状況・・・等。迅速に医療機関を受診しなくてはいけない事象やその後の悪化予防につなげる重要な情報が詰まっています。

靴は足を守る重要アイテム

靴は日本では外に行く時に「裸足じゃ行けないから履く」くらいの位置付けではないでしょうか。もしくはお洒落アイテムかもしれません。

実は、

靴は歩行をよりスムーズに、そして安定させる機能を備えている製品があります。全ての靴が備えているとは限りませんので消費者の私たちが選ぶことが必要になります。

そのうえ、もし機能を備えている靴を購入したとしても、足にあっていなかったり、正しい履き方をしていなければその機能の発揮には至らないのです。

したがって、運動と合わせて足状態や靴、靴の履き方の確認が必要であり定期チェックが必要な項目といえます。

足を付くと痛い

「力をかけると痛くて。リハビリが嫌なんだよ」

回復期病棟に入院中の方からこのような訴えがありました。麻痺側の足の訴えです。詳しくお聞きすると、

・ここ1週間くらい前から痛いと感じるようになった

・体重をかけなければ痛くない

・どこってはっきりわからないけど(足の)先の方が痛い

では、足を拝見してみましょう!と見てみるとナント!!!

足底方向からの写真

これは痛かったことでしょう😱

明らかに爪が食い込んでいるのが見て取れます。

足の特徴は、第2趾がハンマートゥ、34趾がクロウトゥに変形していました。爪が床方向に丸くなって伸びています。

さらに履いていた靴はこちら。

右足麻痺があるにもかかわらず紐靴。そのため紐はかなるゆるく縛ってあります。

脱ぎ履きがしやすいように理学療法士さんがしてくれたそうです。

理学療法士さんの心遣いを感じます。

ただ、もう一歩踏み込んでいただきたかった〜😭

着脱も大切!でも、歩行時は?このゆるゆるな状態で麻痺のある方が歩くことでのデメリットはどうなのでしょう?上体が一層揺らぎやすくなり、運動効率も悪くなります。

関わる様々な職種が足状態への意識が低いことを如実に表している事例と言えるのではないでしょうか。ここにこの事例をあげたのは、他の医療機関では気付いていないだけで身近な事例だからです。関わった理学療法士さんだけではないんです。

日本の医療従事者は学んできていませんので当然といえば当然。でも、勉強していないからでは済まないことにもなりうるので知っていただきたいのです。

蛇足かもしれませんが・・・

認知機能に問題なく、健側でほぼ自立している方でした。そのため、私だったらべルクロの靴に変更を提案するでしょうね。麻痺がある方用のベルクロ靴(ベルクロの向きが左右同じ)なども販売されていますので、自立性と歩行の安定性のバランスを取れるように調整したいところです。また、退院後の爪切りをどうするかは忘れずに必ず抑えておきたいポイントです。

第2の心臓の足(下腿)を活かすには、足部がキー

運動して下腿の機能を維持・向上させることは重要です。静脈血を心臓に戻すためになくてはならない働きです。

そして、その働きを促すためには歩行や立位で痛みやストレスを最小限にすることが重要なんです。

●爪:長さ・厚さ・生えてる向き・巻き爪・引っ掛かり

●皮膚:浮腫・冷感や熱感・発赤・腫脹・胼胝や鶏眼・乾燥状態・踵の角質・靴

●靴:サイズ感・履き方・靴下の装着・清潔感

これらが必要な情報の全てではありませんが、重要なことを示す情報です。これらを確認て第2の心臓としての働きを効果的に行えるよう基礎を整えなくてはなりません。

ぜひチェックしてみてくださいね❣️

まとめ

日本の文化には、靴の重要性は大きく謳われてきていません。しかし、ヨーロッパ、とくにドイツでは国家資格に足病医や整形靴マイスターなどが存在しています。これらからも、足や靴への意識の違いがわかります。

私たちがこれからも靴を使用して生活するのではれば、必要なことは見習い学びながら健康的に過ごしたいですね。

最後までお読みいただきましてありがとうございました( ^ω^ )!

感謝の気持ちを忘れずに、こころ豊かに人生を生き切りたいし、いつでも会いたい人に会いに行ける体でいたい。

でも、もし足にトラブルがあったら?願いは願いのまま・・・かも。なので、このブログを通して1人でも多くの方と一緒に実現できたら嬉しいです‼︎

引き続き当ブログをお読みいただけたら飛んで喜びます♪

🦶サロンやセミナーも随時開催中。コメントやご感想、お問い合わせもなどもお待ちしております❤︎

さらに詳しい内容はこちらのHPまで

♦︎ちーさん本名:木嶋千枝(きじまちえ)

♦︎資格:正看護師・日本慢性疾患看護専門看護師・日本認定心理士・日本糖尿病療養指導士

♦︎現職:Abeby代表/大誠会内田病院非常勤/群馬大学大院非常勤講師/高崎市医師会看護学校非常勤講師

群馬大学臨床教授・日本慢性看護学会評議委員・日本糖尿病教育看護学会研究査読委員

◉ぐんま足人の会発起人/JAGSS(日独小児靴学研究会受講修了

◉地域の出前講座(医療福祉関係者向け・高齢者向け・ママ向け)なども大好評でリピートいただいています😃

SNSやサロンイベントなどもご覧いただけたら嬉しいです^ ^

今日という日がいい1日でありますように!

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