寒くなってくると毎年訪れる踵のガサガサ。仕方がないと諦めていませんか?実は、ポイントを抑えるとだいぶ違います。この記事では、踵がガサガサになりやすい理由やどんなことに気を付けたらいいか、塗る方向やタイミングなども分かり、すぐに実践できる内容です。ぜひ最後までお読みいただいて、セルフケアやセルフケア支援に活かしていただけたら嬉しいです。
カチカチ・ガサガサ・ピキッ・・・対策3選
乾燥して痒くなるのも、皮膚が硬くなって割れたりするのも嫌ですよね。
対策ご紹介します。
楽しむ
これまで塗布していて改善しない方や、専門家が選んだ保湿剤を選ぶことで、やる気が高まるのであればドラックストア薬剤師や皮膚科で相談するのも良いでしょう。薬以外で何でもよければ、ちーさんは個人的に「ニュートロジーナ(赤)」をお勧めしています。
ただ、これまで保湿が習慣にない方にとって、特に足への保湿はなかなか馴染まない印象です。習慣を獲得するために、好きな香り、塗布後の感触などで選ぶのも最初は良いと考えています(皮膚かぶれなどマイナスの要素がなければ)。
行動のきっかけがなければ何も始まりません。
塗ることで「快」を感じる
塗っていたら変わってきた、変わらない
その体験から、さらに効果を高めるように自分にあった塗布薬を見つけていけたらいいのです。
そのためには、本人が気づかない変化を医療従事者が客観的に伝えられる準備が必要になります。
擦らない
クリームや軟膏、ムースなど様々な種類があります。
いずれも、皮膚に置いてくるように塗布しましょう。皮膚のシワの隙間に入る量を使用します。ゴシゴシ擦ると物理的刺激で赤くなったり痒くなったりしますので擦らないように塗布します。
塗る方向ですが、足にも足紋といって指紋のようなものがあります。その足紋に沿うように擦らないで塗布し皮膚への負担は最小限にしましょう。
習慣にする
保湿は可能ならば2回。それ以上は効果に大差がないようです。
可能ならば1日1回の塗布を継続したいところです。そのため、習慣化するポイントとして生活リズムの中に「いつ塗るか」決めてしまうと比較的忘れにくくなります。
例えば、入浴後。
慣れるまでは脱衣場の目につくところに保湿剤を置いておくなど、工夫も必要です。なぜならば、入浴後は入浴前よりも肌乾燥が悪化することが証明されているからです。ワセリン製剤と呼ばれる種類のものは特にお風呂上りの角質が十分に水分を含んだ状態で使用することが大切です。
さらに、日本健康開発財団 温泉医科学研究所によると、「お風呂上がりに保湿すべき制限時間」を10分と報告しています。ご参考まで。
踵が硬くなる理由
足の裏は身体の中で汗をかきやすい代表的な部位。さらに、カカトは皮脂腺がないのも特徴です。
歳を重ね活動量が低下し、代謝も低下してくると・・・
・肌の再生力が落ち
・肌のターンオーバーが遅れ
・肌自体の保湿力も低下
します。なんだか、書いていて悲しい😓
その結果古くなった角質が蓄積され、分厚くなったりカサカサしたりとなってきます。
その1.日常の歩行や摩擦による刺激(外部刺激)
例えば
ー自分の足よりも大きすぎる靴を履いている。
ー足の甲をきちんと留めないで靴を脱ぎ履ぎしている。
ー仕事で重たいものをよく持つ。
ー固い足場を地下足袋や長靴で歩く。
このような方は特に立位や歩行時に靴の中で足が動き、その度にこすれて摩擦が起きやすいのです。体重がかかるカカトがは摩擦や荷重による刺激によって角質が厚くなってしまいます。足にあった靴を選び、きちんと履く習慣がとても大切です。
また、女性に多いのが削り過ぎ。
厚く固くなったカカトをケアしようとして、削りすぎてしまうケースです。削り過ぎると皮膚を傷つけたのと同じ状態。しばらく痛くて歩くことが困難になったりもしますので、削りすぎにはご注意ください。
週1回くらいを目安に、半分くらいの厚さになったらそこでやめましょう。
その2.乾燥
加齢とともに運動量や筋肉量が減少する傾向があります。すると血行も悪化します。
加齢や血行不良によって足の裏の皮膚代謝が低下し、古い角質が溜まって角質が厚くなるのです。本来であれば自然に剥がれるはずの角質が、代謝が落ちると剥がれにくくなって溜まるんですね。
そもそも、足の裏には油分をだす皮脂腺がありません。加齢とともに保水力が低下しているので乾燥が進むというわけです。
その3.カカト水虫(白癬はくせん)
水虫というと足指の間でジクジクした状態や痒いものをイメージする方も多いかもしれません。
しかし、実は痒みも、ジクジクもなく、指の間でない部位でも水虫のことはめずらしくありません。
よくある『乾燥』と勘違いが多いです。
保湿していても小さな皮めくれがポツポツあって改善しない。この場合、水虫のことがあります。といっても水虫治療薬を自己判断で購入し使用する前に必ず医療機関を受診していただきたい。
似て非なり。
このような言葉もありますが、医師でも水虫は顕微鏡で確認しなければ診断できません。きちんと診断を受けて効率よくキレイなカカトを手に入れましょう!
やってみよう!
カカトが固くなって「カッチカチ」になっていた女性。
冬は足元が冷えて寝つきも悪かったそうです。私がカカトの角質をとって、マッサージなども含めてお手入れの方法をお伝えして実践していただきました。
ご本人的に一番意識されたのは保湿。入浴後10分以内にクリームをしっかり塗って丁寧にマッサージしたそうです。その結果、2ヶ月ほど経つと足の冷えも以前に比べて改善。カカトは、別人の足のようにツヤツヤなっていました−−−😍!!!
ケア方法の確認などはさせていただきましたが、ここまでキレイになると私も嬉しくて❤️
体はしっかりと応えてくれるのだということを改めて実感させていただきました。筋力維持も併せるとよりGOOD!
結論
人それぞれですが、乾燥して痒くなるのも、皮膚が硬くなって割れることを防ぐには以下の3つが大切でした。
❶楽しむ気持ち
❷擦らないこと
❸習慣化
そして、変化を誰かと共有できると一層励みになります。患者さんが取り組んだのであれば、支援者として取り組みの称賛や、皮膚状態の変化を一緒に評価していくことが大切です。セルフケアの方法や塗布剤の効果などは客観的アドバイスが改善のポイントになります。
まとめ
ご病気が原因で足の裏に汗をかきにくく乾燥してカチカチになりやすい、そういった方もいらっしゃいます。
正しい方法で適度にお手入れをすることでカカトは柔かくツルツルな状態に変わることが期待できます。実際に、取り組んだ方は「自分の足じゃないみたい」と驚く方が多いです。
タコ(胼胝ベンチ)も同様。
もし、諦めかけていた方がいらしたら、今まで試した方法とここでご紹介している方法に何か違うところがないか探してみましょう。
わずかな違いが大きな差を生むこともあります。
セルフケアは頑張りすぎないで楽しみながら続けることがポイントです。ご自身のカカトを感じながら一緒に続けてみませんか。
間違った方法では時間の無駄。セルフケアコースでは、正しいケア方法を手に入れられますので効果を最大限に高められますよ。
今日という日がいい1日でありますように!
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