巻き爪って痛かったり、爪の切り方を悩んだり。体全体に比べたら小さな箇所なんですが、結構ストレスになるものです。なかには、諦め加減の方もいらっしゃるのではないでしょうか。実は、巻き爪は生活習慣の影響が大きいのです。そのため、もし矯正したとしてもまた巻き爪になったり、痛くなたりします。この記事では、どうして巻き爪になるのか、どうしたら巻き爪の予防や悪化を食い止めることになるのか、矯正の種類などを詳しくご紹介します。
この記事をお読みいただくことで、巻き爪での悩みやストレスが軽減することが期待できます。
行動が変われば、体は変わります!是非、最後までお読み頂き活かしてください。
巻き爪は予防も改善も可能!
巻き爪は、遺伝的要因・外的要因など、いろいろな情報が飛び交っています。原因がなんであれ、巻き爪になって膿んでしまったしまったり、爪切りに苦労したりします。
「なってしまったのだから仕方ない」と痛みを我慢し諦める必要はありません。
巻き爪の遺伝的要素は実証されていない
巻き爪は「遺伝」なのか。
ちーさんが調べた限り、遺伝を裏付けるエビデンスはなさそうです。(*もし、遺伝だと明示している論文がございましたらご紹介いただけると嬉しいです。)
「歩き方や姿勢の癖」「靴の選び方(フィット感の好み)」「靴の履き方」「爪の切り方」などの(感覚的)癖や習慣が親子は似てます。
公園などでも、歩き方がそっくりの親子いますよねw
歩き方が似ているということは、頭の位置、骨盤、胸郭の開き方、歩行時の蹴り出しや足の振り方、重心の位置、体重移動、筋肉の使いたかなど細かな点が類似していることを意味します。そのため、似た影響を受けて結果的に身体的変化として現れたものが似ていると考えることが自然です。
*写真は陥入爪
巻き爪は悪化予防も大事
毎日の習慣を変えることで巻き爪になりにくくし、結果的に巻き爪の悪化予防となります!
巻き爪は生活習慣の影響が大きいです。
例えば、
- 歩き方・立ち方、歩く頻度
- 靴の選び方・履き方
- 靴下の履き方
- 爪の切り方
- 年齢・・・etc。
これらは多くの方があまり意識していないことかもしれません。この機会に、一緒に確認してみましょう!
爪が巻く理由
巻き爪とか外反母趾って女の人がなるもんだと思っていたら、
最近自分も気になってきたんだよな・・・。歳のせい?
私なんて子供の頃から巻き爪ですよ。
だから、そういうものだと思ってたな〜
立つ&歩く
巻き爪は外反母趾と同じように誰でもなる可能性があります。生まれつき巻き爪という方はほぼいません。ここでは爪が巻き易くなる外的要因に着目して解説します。
では、早速ですが爪の構造ってご存知ですか?
爪は3層で1枚を構成しています。
各層は、爪の最も下で皮膚と接している爪層を腹爪(アンダープレート)、腹爪を覆うように中間爪(ミドルプレート)、中間爪を覆うように最も上層に背爪(トップコート)です。
各層の特徴は、腹爪・背爪は縦繊維で、中間爪は横繊維で作られています。
☝️ここが結構重要で、爪が巻くことに関連しています。縦繊維層が2枚あるので爪は放っておくと自然と横に丸くなるのです。
じゃあ、歳のせいじゃないってことかい?
答えを急がずお待ちを!
肌って年齢と共に変化しますよね💦実は爪と皮膚は同じ成分主に「ケラチン」でできていることは、ご存知の方も少なくないと思います。
なので
残念ですが、爪も同じで年齢と共に変化するのです。
また、爪の巻きやすさは足を使う頻度共関連しています。足の爪は本来、体重と床からの反発力のバランスが関係しています。要は、丸くなりたがる爪に上から体重がかかることで平べったく適度なカーブを維持しているのが通常。対して、足の趾ゆびに体重がかからないと爪が丸まりたいままに巻くので巻き爪になってくるのです。
一般的に年齢と共に徐々に運動量(歩行量)が低下する傾向があります。立つこと、歩くことはこんなところにも影響があるのですね。立ち方や足の趾が地面に着いているかどうかも関係していますので、その辺りは別記事でご紹介しますね。
靴・靴下
巻き爪は靴や靴下などが影響することもあります。
例えば、
サイズ。普段履く靴が親指(第1趾)の爪が当たるとします。その靴を履いている間ずっと爪が圧迫されている状態になりますので、痛くなったり炎症を起こすこともあります。また、圧迫が長期に渡れば爪そのものの変形が起きることも珍しくありません。爪の生える方法が上向き、斜め、横向きになったり、巻き爪になったりです。
同様の理由で、靴下やストッキングも爪先部分が窮屈な状態は爪を圧迫した状態といえますので、負荷がかかります。
次に履き方。
靴の甲をきちんと留めないで脱ぎ履きしやすい状態に緩くしておくこく方が多いかもしれません。この状態も、歩行のたびに靴の中で足が動き、爪先が靴に当たってしまう可能性が高いんです。
したがって、靴のサイズが合っていないことや、足の甲を留めずに履いていることは、巻き爪の要因になるので要注意です。
え〜知らなかったよ。ずっと、脱ぎ履きのしやすさ重視だったし。
誰もそんなこと教えてくれなかったし、子供にも教えなかった・・・。
爪の切り方
足爪の切り方も巻き爪に関係する重要なポイントです。
爪の構造は3層で構成されていて、元々横に巻く力がかかりやすかったですね。
では、巻き爪の先端の角・・・
つい悪の根元みたいに感じて、爪の先端の角を切り落としたくなります(これ、私の実体験、笑)。
でも、チョッとイメージしてみましょう。ストローに切り込みを入れるとクルッとしてます。端を切って真っ直ぐになりますか???なりませんよね。新たに半径を小さくしたカーブができるだけだったりします⁉️
巻き爪の端を切ると一時的には楽になった気持ちになりますが、長期的に考えると爪の性質から巻き爪の「巻き」が一層強くなる、つまり端を切り続けると今より巻き爪が酷くなるかもしれない、ということなのです。
このよう、どんな形に切るかも非常に重要なのですね。
巻き爪を回避するマル秘3選
では、どうしたら巻き爪を悪化させないのか、日常生活で誰でも簡単にできるセルフケアを3つ厳選してご紹介します。
1. エクササイズ
「私は毎日ウォーキングしているのに、爪が巻いてきたわ」
こういう方もいらっしゃるかもしれません。
実は
「歩いている≠足趾に体重がかかっている」
極端な表現をするとペンギンのようにペタペタ歩いているかもしれません。このペンギン歩きだと、足趾に体重が載りません。そのため、爪が巻くことがよくあります。
対策としては
壁や動かないものに軽く手を添えて、ゆっくりと静かに踵の上げ下げを行うことがお勧めです。足趾を使いますし、ふくらはぎの筋肉も使いますので浮腫みやすい方にも効果があります。ただ、どこかの痛みなどある場合は医師の指示に従って、決して無理をすることのないようにご注意を!
2.履き物
ご自分の足にあった靴を選びましょう!
意外と多い勘違いや思い込みが
- このメーカーが私には合うの
- 私は23cm表記の靴がぴったりなの
- この靴がピタリだから他の靴はいっさい履いてな〜い
などです。
実は、同じメーカーだから靴サイズが同じかというと実はだいぶ異なるケースが多いです。また、素材によっても履いた感覚が異なります。さらに、デザインが異なれば同じ寸法表記をしていても、足幅、足囲、かかと周り、固定性など異なりますので、お気に入りのメーカーがあっても試着して選べるといいですね。
「自分の足は●cm」とひとつの目安をおもちだと思います。そうです、あくまでも目安。同じメーカー内でも実際のサイズが異なるように、販売されている靴はそれぞれ大きさが異なります。そのため、表記サイズにこだわり過ぎずに試着して確かめることが重要です。
皮膚だけでなく、足も年齢とともに変化します。筋肉や脂肪のつき方、アーチ(別記事参照)、骨格など。
なので、もし最近足のフィッティングをしていないとしたら再確認しましょう。もしかすると、今のあなたにもっと足にあった靴があるかもしれません☺️。
また、履き物として忘れてはならないのが「靴下」「ストッキング」。
いずれも繊維が過伸展することで爪先を圧迫した状態になると、足は小さな靴を履いているのと同じ状態になてしまいます。そのため、靴下であっても小さいものを履かないようにしましょう。特に子供は自分から訴えてこないので要注意です!!!
次に履いた後。爪先部分を軽く先端方向に引っ張って(たるみができない程度)爪先に靴下やストッキングで過度な圧迫がかからないようにすると、足趾が自由に動きやすくなるためいいですよ。
3.爪切り
爪の切り方も今後別記事で詳しくご紹介しますので、ポイントをまとめます。
爪切りは「白く色が変わったところを爪の形に知ってきってるよ」という方!要注意かもしれません。
まず、長さ。長さは足の趾と同じか少し爪が短いくらいが目安です。短く切りすぎると床からの反発力を抑える爪がないことで、別の影響が出てくることがあります。
次に形。爪先の形は四角くなるように、つまり趾に沿って丸く切らず横に真っ直ぐです。そして、端っこの角の尖り部分を軽くやすりで滑らかに引っかからないようにする程度で終了。
そもそも、爪切りがカーブしているものではなかなか切りにくいので、カットの刃部分が凸方型やストレートになっている爪切りとヤスリがあると便利です。
すでに巻き爪になってたら諦めるしかないのか?
すでに巻き爪で「なんとかして〜😓」という方の中には、我慢や爪を剥がす抜爪という手術を受ける方法が浮かぶ方もいるかもしれません。
現在、皮膚科やネイルサロンなどでも様々な巻き爪矯正を取り入れている場所が増えました。今回は、その一部を紹介します。
巻き爪の状態、全身状態、施術できる人の存在によって選択肢も変わってきます。ぜひ、ご自分にあった方法を見つけていただけたらと思います。
- テーピングやコットンパッキング:自宅で自分で行うことができます。皮膚に食い込んでいる爪と皮膚を離すことができるので、痛みの改善がはかれます。
- ワイヤー型:ORAシュパンゲ・コンビぺットシュパンゲetc
- プレート型:オニクリップetc
プラスチック製の素材の張力を使った治療です。専用の接着ジェルを使用し固定します。 - クリップ型:市販されています。爪の先端部分にワイヤーを挟み込むタイプです
*皮膚科に受診される場合は必ず実施しているか、しているならば予約の必要性を確認してからの受診をお勧めします。
**糖尿病や腎不全による維持透析中の方、血流障害が指摘されている方は必ず主治医にご相談してください。
まとめ
爪の矯正という巻き爪改善できるのでホッとしている方もいるかもしれません。
巻き爪手術や矯正をしたとしてもそもそもなぜ巻き爪になるのか。
その原因になっているものを取り除かないと、一時的に巻き爪が改善しても再び痛みや訪れる危険性か高いのです。日常の習慣に目を向けて頂き、できることから取り組んで頂けたら嬉しいです。
今日という日がいい1日でありますように!
コメント