タコ(胼胝)のイメージって足の裏やペンだこや座りダコではないでしょうか。足の指先にタコ(胼胝)ができて「なんで〜⁉︎」と不思議に感じてるかもしれません。実は足先にできるタコ、靴のサイズや靴の履き方など靴が関連していることが多いって知ってました?
この記事では、タコを削ったり手間をかけなくて済むよう足先にタコができる原因から対策につなげていきます。ぜひ最後までお読みいただき、足先にタコができていたら靴と靴の履き方をチェックして、足先にタコができないように一緒に対策していきましょう。
足先のタコ?そう、このタコ見たら靴と靴の履き方を要チェック
足趾にできるタコは靴と何らかの関係があります。
と言っても、指先のタコってどんなものなの〜?と言う方のために写真をあげました。
1枚目の写真
足趾の先部分にタコができているのがわかりますか?
このようなタコは靴の形状と足の形状が合っていない、もしくは靴の何かが当たっていた可能性が考えられます。
2枚目の写真
写真では母趾ですが小指にできてる方が多いです。
先が細い靴を履いていたことで足趾がすぼまっていて、指腹部がとんがってタコができています。
3枚目の写真では足趾の変形(ハンマートゥ)があり、骨の出っ張っているところが発赤しています。
この時はタコに至っていませんが、この靴を同じように履き続けたらタコができたり水泡や皮膚に傷ができることも考えられます。
靴と靴の履き方をまずチェック!それでも改善しない時、オトーゼによって保護することも可能です。オトーゼって何だっけ?と思われた方はぜひこちらも合わせてお読みください😃
足は靴と強い関連がある
先の1枚目と2枚の目写真をもう一度見てください。足が靴の形になっていることが分かりますか?
指の先にタコがあるということはそこの部分が繰り返し圧がががりこすれていた証拠です。本来の自然な状態は違う形なのに、無理に履いていたため指先や指の腹にタコができてしまったことが考えられます。
爪先のタコは靴の中で足が動き、形成されることがあります。この原因は踵を合わせて足の甲をすっかりと留める正しい履き方をしていないこと、靴サイズのフィッテイングができていないことが考えられます。
3枚目の写真。
ハンマートゥがあるので、爪先のトゥボックスといわれる爪先の高さが足りなかったことで突出している関節が靴に当たって赤くなっています。
正しい靴の履き方をしても靴のトゥボックスの高さが低く作られていれば、このように赤くなるケースもあります。また、正しく履いていたら当たらないはずでも、靴の中で足が前滑りしたことでぶつかって赤くなることもああります。そのため、足の甲をきちんと留められる構造になっているかどうかもとても重要です。
似たケースで、肥厚爪と靴が当たって皮膚が爪に押されて爪囲炎を発症していることもあります。
足趾の第2関節部分が赤い、痛い・・・そうなる理由
70代女性の入院患者Aさん。
急性期病院に入院加療後、B病院回復期病院でリハビリを頑張っていました。ある日、担当の理学療法士からこんな相談が。
「足の指が赤くなっていて、本人も痛いそうなんです。ちょっと見てもらえませんか」
訪室し足を拝見。3枚目の写真のようなハンマートゥでさらに骨の突出部分がもっと赤々としていました。皮がめくれる前だったのが救いです。
打撲や外傷と思われる要因はありません。
そこで今度は靴を拝見すると・・・介護靴をご利用で、介護靴のなかでは「おしゃれ」を売りにしているタイプの爪先部分が比較的細くトゥボックスの空間もあまり取られていない靴を使用していました。甲はベルクロで留められます。
普段どおりに履いてもらうと、明らかに靴先端部分の布が足の骨が中から押してとび飛び出ているではありませんか〜⁉︎
Aさんと一緒に状況を確認し、別の靴をご用意いただいたところAさんから再び同様の訴えが聞かれることはありませんでした。Aさんの靴選びで注意したポイントはこちらの記事にまとまっていますので、よかったらご確認ください😃
靴のフィッティングと靴の履き方を再確認
靴と靴の履き方をもう一度確認しましょう。
そして、足趾にタコができているというのは、靴に関連した問題があるサインです。タコが訴えているサインの意味をしっかりと捉えて、靴のフィッティングや履き方を確認しましょう。
繰り返しますが、靴は足長(通常のサイズ)や幅だけではありません。
爪先の形、爪先のトゥボックスの空間の広さ、足の甲がきちんと留められるかもとても大切な要素です。
タコができるのみならず、足変形やアーチバランスのさらなる変化、歩容、疲れやすさやだるさ、痛み、内臓機能など様々な影響がもたらされる危険性があります。
足趾にタコができていたらスルーしてしまわないで、靴や靴の履き方をぜひ見直していみてはいかがでしょうか。
まとめ
今、現場で活躍している医療従事者は靴に関しての知識はほぼ0に近い状態です。なぜならば、医学も看護も理学療法士も学校のカリキュラムに入っていないから学んできていないので知らないんです。
ですので、「病院で何も指摘されないから大丈夫」ではないことを知っておいてください。事例に似たケースは少なくありません。
これを読んでくださった皆さんが頭の片隅においておいて、現場で思い出してくれる人が一人でもいたら嬉しいです。
今日という日がいい1日でありますように!
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